スピーカーを壊す!?
夕方はたいてい騒がしい。
「ええぇーっ!スピーカーを壊しちゃダメでしょー!」
焦ってしまい、思わず大きな声が出た。
以前、スピーカーから音が出なくなり、テレビの音声が聞こえなくなった事があった。
その時も、長男がスピーカーをいじっていたのが原因だった。
それなのに、まさか今度はスピーカーを分解するなんて!!!
長男は急いで直そうとする。
しかし、なかなか直すことができない。
泣きそうな顔で「マーマー!」と呼ぶ。
私は「直すから貸して!」と言ってスピーカーを直そうと見てみる。
どうやら外れてしまっただけで壊れては無さそうだ。
なかなか上手にはめ込む事が出来ずに少し苦戦したが、無事に直すことができた。
あとの問題は、テレビの音がきちんと聞こえるかという点だけだ。
テレビをつけるが、映像だけで音が全く聞こえない!!!
コードが外れていないか確認するが、きちんと繋がっていた。
スピーカーの音量の調整をしてみると音が出た。良かった…
どうやら、スピーカーの裏側もいじっていたようだ。
「ごめんしゃい…(訳 : ごめんなさい)」と、長男が小さな声で申し訳なさそうに言った。
私が真剣な顔で黙々と作業をしている姿が怒っていると思ったらしい。
「直ったから大丈夫だよ!今度から絶対にスピーカーを触らないでね。」と、優しく言った。
長男は「うん!」と返事をしてから、次男の方に行った。
長男と次男は2人で並んで座ってテレビを見ていた。
2人を見て、仲良しだなぁ…と思わず頰がゆるむのであった。
やはり、
テレビやDVDは映像が見えても、音が聞こえないと不自由である。
何よりも1番に長男が、テレビの音が聞こえないと不満を訴えてくるに違いない。
そのため、スピーカーが壊れることなく無事でホッとした。
その後…
テレビの近くをウロウロと歩き回る事はあるが、長男はその日以降スピーカーを触らなくなった。
しばらくは特に心配をしなくても良さそうである。