消えたテープの行方
ガタガタッ
そこで、動かないようにテープで止めてみた。
これでバッチリだ。
しっかり固定できた。
次男はつかまることが出来て楽しそうだ。
そんなある日のこと。
掃除を終えて、掃除機を片付けてからリビングへと戻る。
ガタガタとリビングから騒がしい音がする。
見てみると、スライド式のテーブルを次男が引いたり押したりしている。
ん、ん・・・?
テープがない!!!
貼り付けたばかりなのに…。
もし万が一にも床にテープが落ちていた場合、次男が食べてしまっては困る。
辺りを見回して探す。
しかし、見つからない!
私は「ここに貼ってあったテープどこ〜?」と長男に聞く。
すると、「あっち!あっち!」と指差し、その方向を見ると…
あった!
ふすまに貼ってある…。
さすが長男だ。
思いもよらぬ場所に貼ってあった。
その後、私が「せっかくテープで固定したのに…。剥がしたらダメだよー!」
と長男に言った。
「うん!」と、真剣な顔で力強く頷いてくれた。
そして、私がふすまからテープを剥がした瞬間。
ビリッ
と、嫌な音が・・・。
ふすまの表面が破れてしまった。
それを見た長男は、「あーあ!」と、私に言う。
「いやいや、あなたのせいでしょ!」と、言いたいのをグッと我慢した。
冷静に考えると、慎重に剥がさなかった私のミスである。
スライド式テーブルが動かないようにテープを貼り直した。
私が「これで、よし!!!」と言うと、長男も「おし!」と後に続いて言ってくれた。
その後、
絶対にまた剥がすだろうと思いながら貼り直したテープだったが、
意外な事に一度も剥がされなかった。
私がふすまからテープを剥がす時に失敗したのが衝撃的だったのだろう。
言葉だけで注意しても何度も繰り返すことが多い長男。
今回は特に何も対策をせずにテープを剥がさなくなったのだから驚きだ。
何度も剥がされたテープを探して貼り直すのは面倒である。
本当に良かった。
次男も安全につかまり立ちが出来て楽しそうである。
これから、
つかまり立ちやハイハイが上手くなって成長していく次男。
長男は危ない事を少し理解できるが、次男は何も考えずに目に見える物に何でも手を出してしまう。
怪我をしてしまいそうな物には怪我をしないように対策をしていきたい。
そして、些細な事にも気をつけて防ぐことができる事故は防ぎたいと思う。