ボディーソープを誤飲する
「ママー!いたいよー!」と、長男の声がお風呂場から聞こえた。
お風呂から出した次男に服を着せていた時のことだ。
私は「どこが痛いのー?どうしたの?」と振り返って長男を見る。
長男は手で口を押さえていた。
「くち!くち!いたいよー!あわあわ!」と、言葉を連発している。
よく分からないので急いで見に行く。
すると、長男の口の中からわずかに泡が見えた。
嫌な予感がした。
長男はボディーソープを持って、「これ!これ!」と涙目になりながら訴えてくる。
まさかの、ボディーソープを口に入れてしまったようだ。
「口をゆすぐから、ぐちゅぐちゅぺーしてね」と言って、コップを渡して口をゆすがせた。
それでも暫くは「いたいよー。いたいよー。」と言っていたので何度も口をゆすがせた。
取り敢えず、長男をお風呂から出して着替えさせた。
すぐに水を飲ませたかったが、誤飲したものによっては水分を摂取してはいけない場合もある。
そのため、ボディーソープを誤飲した際の対処法を確認してから水を飲ませた。
しばらく様子を見ていたが特に変わりなく過ごしていた。
体に異変が起こることもなく、ひとまず安心だ。
その日から、長男はボディーソープを触ろうとする事すら無くなった。
そして私も石けんやボディーソープには特に気をつけるようになった。
今までお風呂のふちに置いていたボディーソープや石けんだが、
長男と次男とお風呂に入っている時には床に置くなり、手の届かないように徹底している。
後から知った事は、
石けんを誤飲して口をすすいだ後には牛乳を飲んだ方が良いということだ。
救急ガイドブックに書いてあった。
水よりも牛乳の方が、胃壁を保護して影響を弱める働きがあって効果的なようだ。
ボディーソープを誤飲した原因は、
今まで口に入れた事がなかったので油断をして手の届くところへ置いてしまった私にある。
体を洗っているときにも、石けんを絶対に口に入れたらいけない事を何度も言っていたので、理解していると思い込んでしまっていた。
見ている時ならばすぐに止められるが、
少しでも離れる時には口に入れると困る物や危ないものを手の届かない場所へ置く大切さを改めて実感した。
ダメだと教えても完全には理解できず、行動に移してしまうこともある。
しっかりと根気強く言い聞かせて教えていきたい。
そして、万が一の場合に備えて日ごろから物を置く場所には注意していきたい。