テレビを動かす
次男の最近のブームは、テレビを動かす事だ。
事の始まりは私が洗い物をしていた時である。
『ガタンッ』と、音がした。
続いて長男の「あはは〜!」という笑い声が聞こえた。
振り返って見てみると、
次男がテレビを動かして、テレビが台から落ちそうになっていた。
私は思わず「何してるのー!?」と言った。
すると、
「テレビ!ドンッ!!!」と長男が答えた。
テレビが音を立てて落ちかけたことを説明してくれたようだ。
しかし、そんな事を聞きたかったわけではない。
私は、「たしかにそうだけど、テレビが落ちてくると危ないから触っちゃダメだよー!」と言って、テレビを触っている次男をテレビから引き離した。
長男は次男がテレビを動かしていた事が気になっただけで、次男がテレビから離れると一緒に離れた。
その日からテレビを動かすことが日課のようになってしまった。
しかし、その数日後に事件が起きる。
「うえぇーん」と泣き声が聞こえた。
見に行くと、テレビに次男の指が挟まれていた。
すぐにテレビを持ち上げたので、特に指は何ともなかった。
だが、これから何回も倒されたテレビを元に戻すのは考えただけでも面倒だ。
何よりも1番に、テレビに指を挟んだり倒れてきて怪我をされたら困る。
そこで、対策としてテレビを固定できる物を使うことにした。
100均で買った『粘着マット』という、シリコンのように柔らかい素材のシールみたいなものである。
効果は分からないが、試しに使ってみる事にした。
その後、次男が強引にテレビを動かそうとテレビを叩いたり動かそうと必死だった。
すぐにテレビを動かされることを覚悟していた。
特に、長男がテレビを動かそうとした時には『ミシッ!ミシッ!』と音を立てていたものだから、倒れるだろうと思った。
しかし、動くことは無かった。
試しに私も動かそうと、力を入れてテレビを動かそうとするが…
くっついた部分がしっかりと固定されて動かない!
次男が何度もテレビを動かそうとするが、
動く気配が全くない!
私が動かそうとしても動かないのだから安心だ。
数日経ってもテレビが動くことは無かった。
正直なところ、シールが小さめだったのであまり期待していなかったが、しっかりとテレビが固定されて良かった。
これで、テレビを動かされて元の位置に戻す手間や、怪我をするかもしれない心配もなくなる。
今後も、危ない場所があれば大きな怪我をする前に早めに対策を探していきたい。
そして良い解決方法を見つけて実行するようにしたい。