網戸を破る
窓を開けて換気していた時のこと。
ベランダに干した布団のホコリを布団叩きで払い落としていると、
長男が「かちて!かちて!(訳 : 貸して!貸して!)」と言う。
布団叩きを使いたいようだ。
長男にサンダルを履かせて、
「軽く叩くだけだよ」と言ってから布団叩きを渡した。
終わった後も日向ぼっこを楽しそうにしていたので、しばらく好きにさせておくことにした。
数分後、「ママー!」と声が聞こえてきた。
「はーい、もう家の中に入るー?」と聞きながら、
目を向けると
ニコニコと楽しそうにこちらを見ている長男がいた。
それだけではない。
網戸が思いっきり破れていた!
これでは網戸の意味がなく、使い物にならない…。
近いうちに、サイズをきちんと計って張り替えようと思った。
しかし、その数日後に事件が起きる。
洗濯物を干そうとしていた時のこと。
長男が破れた網戸にワザとぶつかったり寄りかかったりしていた。
網戸が外れたら危ないと思い、
「網戸には寄りかからないで!外れたら怪我するよ!」と、言った。
しかし、言う事を聞かず何度か寄りかかっていた。
次の瞬間、長男の体は破れた網戸の穴からベランダの方へと勢いよく飛び出していった。
少し間があいた後に「うぇーーーん。」と大きな声で泣いていたが、すぐに立ち上がった。
「ママー」と言いながら歩いてきた。
パッと見は大丈夫そうだ。
長男は、額を少し擦りむいたもののいつもと変わらず元気よくはしゃいでいた。
その後、網戸の破れた場所からベランダに出て
「ドーーンッ」と言いながら転んだ時の再現をしていた。
何が面白いのか繰り返しやろうとしたので、
「ふざけてると怪我するよ!おしまい!」と言った。
長男は「いたいいたいなっちゃう!」と、つぶやいてすんなりやめた。
元気に動き回っているので、特に心配しなくても良さそうだ。
ただ、一つだけ問題がある。
大きく破れた網戸だ。
そのままにしておくのは危ないので、早急に直さなくてはいけない。
網戸をよく見てみると、網がゴムから外れてしまっていた。
網戸を外し、マイナスドライバーを使って網戸の網をゴムにはめ込んでいくこと30分。
網戸の穴は塞がった。
これで、網戸の穴からベランダに落ちることは無くなりそうだ。
また、ハエなどの虫が侵入する心配をしなくても済む。
網戸が破れたのは想定外だったが、大きな怪我をする前に網戸を直せて良かった。
その後、長男は懲りたようで網戸を無闇に触る事がなくなりホッと一安心だ。
長男だけでなく、次男も網戸が気になって触ろうとする行動が増えてきたので網戸が外れて怪我をする事がないように注意していきたい。