急に動く洗濯機
晩ごはんの準備をしていた時のこと。
なぜか急に洗濯機から水が流れる音や
『ゴッゴッゴッ』と、洗濯機が動く音が聞こえてきた。
朝に洗濯機を使うことが多く、夕方に使う事はほとんどない。
「えっ!?どうして…」と思いながら洗濯機の方へ向かう。
その時、長男と次男はブロックで遊んでいた。
長男が洗濯機のスイッチを入れたわけではなさそうだ。
朝に洗濯物を干した時に、タイマー機能のボタンを間違えて押してしまったのかもしれないと思った。
取り敢えず洗濯機の電源を切ったが、水が溜まってしまっていた。
ついでに洗濯物を洗濯機で洗うことにした。
その数日後、
『ピーッ!ピーッ!』と洗濯を終えたことを知らせる音が洗濯機から聞こえた。
洗濯機のところへ行こうとした時、
『ゴッ!ゴッゴッ!』と音がした直後『ジャー』と洗濯機から水が流れる音がした。
「あれ?どうしてまた洗濯機が動いてるの!?」と、不思議に思った。
既に水が溜まってしまっていたので、仕方なくもう一度洗濯が終わるのを待つことにした。
真っ先に長男を疑って様子を見ると、本を読んでいた。
どう考えても長男しか洗濯機のスイッチを押せる人はいない…。
長男に「洗濯機のスイッチ押した?」と聞くと、「せんたっき!ピッピ!」とボタンを押したときに鳴る音をまで表現してくれた。
どうやら長男が洗濯機のスイッチを押したようだ。
私が「洗濯機のスイッチはお母さんが押すから、勝手に押さないでね!」と言うと、長男は「は!(訳:はい!)」と返事をしてくれた。
しかし、ただ言葉で注意するだけでは繰り返されそうだ。
長男がスイッチを押そうとする時に注意をしたい。
その日から、洗濯機の音が聞こえたらすぐ駆けつけられるように、長男が洗濯機の方へ行かないかよく見ていた。
そんなある日、
洗濯機の方へタタタッと走る長男の足音が聞こえた。
急いで後をついて行くと、
洗濯機のスイッチを押そうとする長男の姿があった。
「あっ!」と思わず声が出た。
私の声にビックリしたようで長男は、飛び上がって悲鳴を上げて泣き出した。
「キャーーー!うぇえええーん。」
涙をボロボロ流して大泣きだ。
驚かすつもりもなかったので、あまりの驚き方に私もビックリした。
その後、落ち着いてから長男に
「驚かせてごめんね。洗濯機のスイッチはお母さんが押すから勝手に押さないでね。」
と言った。
すると、「うん…」と長男は元気がなかったが真剣な表情で頷いてくれた。
よっぽど驚いたのか、それから長男が洗濯機のスイッチを押すことは無くなった。
根気強く言い聞かせて教えるつもりでいたので、あっさりやめてくれた事には少し驚いた。
長男に洗濯機のスイッチを入れて動かされる事がなくなったのは安心だ。
ただ、いきなり声を掛けて驚かせてしまったので驚かせないように注意しなければいけないと思った。
特に、何かをしている時には驚いて動いた拍子に怪我をする事がないように気をつけたい。