フタを閉じられたゴミ箱
新聞の上にひっくり返したゴミ箱を置いた。
気温も高く、3時間ほどで乾くだろうと思ってい、家事を終わらせて見に行く。
1時間後に様子を見に、ベランダのドアを開けて見ると
なぜかゴミ箱が、きちんとフタが閉まっていて部屋に置いてある時と同じ状態になっていた。
ゴミ箱の下に敷いていたはずの新聞紙がグシャグシャに丸められていた。
フタを閉めたと思われる人物は、長男しかいない!
「ゴミ箱を触ったのは誰〜!?」と声を掛けると
「はーい!」と長男が元気に返事をした。
私は、「今は、ゴミ箱を乾かしているから触らないでね!」と言った。
「はーい!」と、長男は返事をした。
ゴミ箱のフタを開けて中を見てみると、案の定水滴が溜まっていた。
もう一度、ゴミ箱を逆さまの状態にして乾かすことにした。
少し経った頃、『ガラガラッ』とベランダのドアを開ける音が聞こえた。
急いで見に行くと、そこにはベランダに裸足で立っている長男がいた。
しかも、またひっくり返しておいたゴミ箱のフタを閉めていた。
「あぁー!せっかく干していたのに〜」と私が思わず言った。すると、長男は私の方へ来て
「ごめんなさい!」と小声で言った。
ごめんなさい、と謝ってくれるのだがフタを閉めるのを繰り返すことが目に見えている。
いつまで経っても乾かすことができなくなりそうだ。
そこで、長男と次男を連れて散歩に行くことにした。
次男は、少しグズグズした後ベビーカーの中で眠りについた。
長男は、公園の遊具で遊んだり走り回ったりと大はしゃぎだった。
3時間ほど遊んでから家に帰ると、ゴミ箱はすっかり乾いていた。
さっさと出掛けてしまえば良かったのだ。
今回、長男は逆さまになっているゴミ箱が気になったようだった。
一緒に外に出掛けたことで、ゴミ箱を乾かせただけでなく、長男は遊んで満足して次男はぐっすり眠れて寝起きがご機嫌で大助かりだった。
これからは、一時的に触って欲しくない物がある場合には散歩に連れて行くようにしたい。