モバイルバッテリーを壊す
モバイルバッテリーは、外出先でもスマホを充電できるのでとても便利だ。
この、モバイルバッテリーを充電していたときに事件が起きた。
ある日、昼ごはんを食べ終えた後のこと。
「ままー!たいへん!とれちゃった!」
と、言いながら長男がモバイルバッテリーを私のところに持ってきた。
私は洗い物をしていたので、
「まだ充電してるから触らないでー!」とだけ言った。
しかし、長男は「こわれちゃった!こわれちゃった!」と、言ってモバイルバッテリーを持ってくる。
洗い物を終えたところで見てみると、
USBをさす部分が1つ壊れていた。
本来ならばUSBをさし込める形になっているのだが、上の部分は空洞になっている。
壊れた部分を見て思い当たることがあった。
前の日に、白い小さな四角のプラスチックの破片が床に落ちていたのだ。
次男が口に入れて誤飲しそうなので捨ててしまったが、その破片こそがモバイルバッテリーの部品だったに違いない。
なぜ取れてしまったのか疑問だったが、
その謎もすぐに解明されることとなった。
モバイルバッテリーを再び充電しておいたところ、
「うーん…!おりゃー!おりゃー!」と言うような声が聞こえてきた。
ふと見ると、長男がスマホの充電器の先(スマホにさし込む方)をガチャガチャと無理に力いっぱいモバイルバッテリーにさし込もうとしていた。
「やめてー!壊れちゃうよ!」と、私が言うと長男は、
「わかった」と言ってやめてくれた。
まさか、充電器を使って無理にさし込もうとするとは思わなかったので驚いた。
中の白い部分が少し曲がったものの、すぐに直って壊れずに済んだので助かった。
どうやら、形が合わないにも関わらず、充電器をガチャガチャとさし込もうとして取れてしまったようだ。
壊してすぐに言い出さず、次の日に何食わぬ顔で言い出すのは珍しいが、よっぽどマズい事をしたと自覚していたのかもしれない。
モバイルバッテリーは、一ヶ所だけ壊れてしまっているが、壊れていないもう一ヶ所はコードをさして使えるので良かった。
だが、長男のことなので今後も同じ手段で壊す可能性がある。
そこで、
壊されないようにするための対策として、長男と次男が寝ている間にだけ充電をすることにした。
起きている時に充電をするから、予想外の行動をされて壊されてしまう。
万が一、早起きした時に見つかっても困るので、普段あまり使わず見つかりにくい場所のコンセントを使うようにする。
これで、モバイルバッテリーを見つけられて壊される心配はなくなったので安心だ。
ただ、
コンセントで遊ばれて感電すると危ないので、手の届く場所にコンセントに入りそうな物や充電器を置かないように気をつけていきたい。