ズボンの上にズボンを履く
「ねんね!ねんね!」
と、私に言いながら長男がパジャマを持ってきた。
まだ朝の10時だった。
いつも長男がお昼寝する事はほぼない。
だが、その日はなぜか珍しく朝に起きるのが早かった。
眠くなってもおかしくはない。
私は「まずは今着ているズボンを脱いでから着ようね!」と言った。
ところが、「ぼん!ぼん!(訳 : ズボン!ズボン!)」と言いながらさらにパジャマのズボンをはこうとする。
重ねてズボンをはいたら暑くないのかなぁ…
と、思いつつも見守る事にした。
最近では自分の身の回りのことが少しずつ出来るようになってきた。
そのため、できる限り本人にやらせるようにしている
パジャマのズボンは余裕があって履きやすい。
あっという間にズボンの上にパジャマのズボンをはいた。
下に着ているズボンが飛び出てダラしなく見える。
私は、「こっち来て!下のズボンが飛び出てるよ~」と声をかけた。
しかし、「イヤ!イヤ!」と即答された・・・。
寝たばかりの次男を抱っこしていた私は動けなかったので、しばらく好きにさせる事にした。
すると、次男が寝ているのを見た長男はタオルケットを持ってきて次男にかけてくれた。
てっきり長男が眠くて自分のために使うのかと思った私は驚いた。
長男はまた「ねんね!ねんね!」と言いながら今度は私の手を握ってくる。
手が温かい!とても眠いに違いない。
すりすりと私の手に長男がほっぺたをつけてきたと思ったら、こたつ布団にしがみついて寝てしまった。
結局、ズボンの上にパジャマのズボンをはいたままだった。
いつも夜にはパジャマを着て寝る習慣があり、長男は寝たくてパジャマを持ってきたようだった。
眠りについた約30分後、グズグズと泣きながら長男は目を覚ました。
「まずはパジャマのズボンを脱ごうね」と声をかけてパジャマのズボンを脱がせた。
暑かったようだった。足が少し汗ばんでいた。
寝ている間に脱がせてしまえば良かったと思ったのであった。
これからは、
長男が重ねて着てしまったとしても服の枚数をきちんと調整しようと思った。
冬だから大丈夫だろうなどと考えてしまいそうなので気をつけていきたい。
長男は暑がりなので、寝ている時には特に汗をかいていないか注意深く見るようにしたい。
もちろん、長男だけでなく次男にも気遣って風邪を引かせないように出来ることはしっかりと対策していきたいと思う。